【保存版】ビジネス日本語メールTips&Nuances|その「すみません」、正しく使えてる?
皆さん、日本人の気持ちを理解してビジネスeメールを書いていますか。
もしここを理解していないと、あなたは親切に丁寧にしたつもりなのに、相手に伝わっていない可能性があります。
正しい日本語を書くだけでなく、状況に合った表現を使うことも、とても重要です。
そこで今回は、日本人のビジネスeメールを書く時の気持ちやニュアンスについて記事を書きました。
【この記事で知れること】
- なぜ「すみません」がビジネスメールで不十分なのか
- 相手に失礼を与えない表現が学べる
- 明日から使える5つのクッション言葉が知れる
「すみません」正しく使えてる?
「すみません」という言葉を正しく理解して使えていますか。
今まであまり考えた事もない人もいると思いますので、ここで再度確認してみましょう。
1.「すみません」では不十分?

皆さん、「すみません」ばかり言っていませんか。
しかし、状況によっては「ちょっとカジュアルすぎる」「責任感が足りない」と思われてしまう可能性があります。
「すみません」には「Excuse me」「Thank you」「I’m sorry」の3つの意味があります。
ビジネスメールにおいては、相手はあなたが
- 「感謝」しているのか
- 「謝罪」しているのか
- 「単に注意を引きたい」のか
をはっきり知る必要があります。
「すみません」は、これがハッキリしない事があります。
相手に何を伝えたいのか、はっきりさせたい時は「すみません」ではなく他の言葉を使ってみるといいです。
2.うちそとの関係
「Uchi-Soto(内と外)」という表現を聞いたことありますか。
「Uchi(内)」はInternal、「Soto(外)」はExternalを指し、「Uchi(内)」は同じ会社の人、「Soto(外)」は他の会社の人を意味します。
「すみません」は比較的近い関係の人に使う言葉です。そのため、「Uchi(内)」の同じ会社の人に使う事が多いです。
「Soto(外)」の別の会社の人やお客さんに対して「すみません」を使うと、状況によっては、あまり良い印象になりません。
英語だと、 “My bad” や “Sorry about that” のニュアンスになるので、謝る時は、「申し訳ございません」を使った方が良いです。

「すみません」は、「(私の気持ちが)済みません」=自分の心が落ち着かない、という主観的な表現です。
それに対して、「申し訳ございません」は「申し訳(言い訳)の余地がございません」=客観的な事実として、自分が悪いことを認める表現になります。
ビジネスでは、個人の感情(すみません)よりも、客観的な責任を表すこと(申し訳ございません)が求められるため、謝る時は「申し訳ございません」を使った方が良い印象になります。
3.謝罪でよく使われるフレーズ
日本語には、謝る時、色々な言葉があります。
下記の4つのフレーズはよく使われる表現ですので、どんな時に使うか覚えておくと便利です。
| 英語のニュアンス | 使用される状況例 | |
| すみません | “Oops, sorry” | 同僚への軽い声かけ |
| 失礼いたしました | “I beg your pardon / I made a mistake” | 誤字脱字、返信の遅れ |
| 申し訳ございません | “I sincerely apologize” | 納期遅延、契約トラブル |
| 深くお詫び申し上げます | “We offer our deepest apologies” | 会社としての重大な過失 |
口語(Spoken)と文語(Written)
日本語には「話し言葉」と「書き言葉」があります。
メールは記録に残る「公式な文書(Formal Document)」です。
多くの日本語学習者さんは「です・ます」を使えば丁寧だと考えているかもしれませんが、ビジネスeメールでは、「書き言葉のフレーズ」を使います。
例えば、あなたが出勤時間に遅れそうな時、上司に電話で話す時とメールを送る時では、言葉が異なります。
電話で話す時:「電車が遅れており、出勤時間に少し遅れます。すみません。」
メールを送る時:「電車遅延により、出勤時間に少々遅れる見込みです。申し訳ございません。」
※話す時に「申し訳ございません」を言ってもいいです。でも、メールでは「すみません」より「申し訳ございません。」のほうが良いです。
この様に、同じことを伝える時でも、話す時と書く時では、違うフレーズ使ったりします。
絶対に「すみません」がダメという訳ではありませんが、先に書いた通り、「すみません」は、自分の気持ち(主観)表現する言葉です。
ビジネスeメールにおいては、あなたの気持ちよりも「どう責任を取るのか」が重要です。
「すみません」ばかり使っていると子供っぽく、責任を回避しているような印象を与えかねません。
クッション言葉
1.クッション言葉とは
「クッション言葉」は、相手に何かをお願いするときや、お断りするときに使う言葉です。
相手が嫌な気持ちにならないように、優しく伝えるための言葉です。
2.衝撃を和らげる
クッション言葉は、相手を攻撃しすぎないように、やさしく包み、かつ、敬意を示す表現です。
クッション言葉がないと、日本人は、少し強く、冷たいと感じるかもしれません。
特に、督促や相手の要望を断る時などは、クッション言葉を使い、相手の気持ちへ寄り添ったメールを書くように心がけましょう。
3.「恐縮」って何?
「大変恐縮ではございますが、ご対応いただけますと幸いです。」
実際のビジネスeメールでも使われるフレーズですが、この時の「恐縮」とはどんな意味や気持ちを表現しているのでしょうか。
これは単なる “Sorry” ではなく、「相手の厚意や時間を奪ってしまうことへの申し訳なさと、それを受け取ることへの感謝」が混ざった気持ちを表しています。
日本人は「謙虚さ」を大切にしています。
これは、「自分に自信がない」という事ではなく、「あなたの大切な時間を自分のために使うことになり、本当に申し訳ない。私があなたの領域に入ってしまってすみません」といったニュアンスになります。
ここで少し例を見ていきましょう。
あなたは相手の人に「資料を確認してほしい」という依頼のeメールを書きます。
欧米的な感覚だと「あなたはプロフェッショナルで、この分野に詳しいから、あなたの意見が聞きたい(=相手の能力への敬意)」という気持ちを持つ人が多いかと思います。
しかし、日本的な感覚では、「あなたは忙しく責任ある立場の人なのに、あなたの貴重な時間を、私の確認作業のために使わせてしまうのは本当に申し訳ない(=相手の立場と、自分の図々しさへの反省)」という気持ちを持つ人が多いです。
この様に、日本人は、相手へ配慮する気持ちを強く感じる人が多いです。
3.よく使われるクッション言葉
下記はよく使われるクッション言葉です。
1. お忙しいところ恐縮ですが
- 英訳のニュアンス: “I know you are extremely busy, and I feel bad for intruding, but…”
- Tips: 相手の「時間」という最も貴重なリソースを奪うことへの自覚を示す言葉です。
- Nuance: 単なる “Excuse me” よりも重みがあり、「あなたの忙しさを私は理解しています(You are an important, busy person)」というリスペクトが伝わります。
2. お手数をおかけしますが
- 英訳のニュアンス: “I feel sorry for the extra steps/labor this will cause you, but…”
- Tips: 相手に具体的なアクション(確認、送付、修正など)を依頼する時に使います。
- Nuance: 日本語の「手」は労働力を意味します。相手の「手」を使わせる(=余計なエネルギーを使わせる)ことへの配慮を示すことで、相手の「面倒くさい」という感情を先回りしてケアします。
3. 差し支えなければ
- 英訳のニュアンス: “If it is not inconvenient for you…” / “If it doesn’t cross any lines…”
- Tips: 質問をする時や、少し踏み込んだお願いをする時に使います。
- Nuance: 相手に「断るってもいいですよ」という気持ちを事前に伝える表現です。
4. 誠に勝手ながら
- 英訳のニュアンス: “Although it is entirely for my own convenience…” / “Selfishly speaking…”
- Tips: 自分の都合で予定を変更したり、こちらの希望を言ったりする時に使います。
- Nuance: 「自分勝手」であることを認めることで、相手の不快感を最小限にします。
5. 恐れ入りますが
- 英訳のニュアンス: “I am filled with awe/trepidation to ask this, but…”
- Tips: ビジネスで、とてもよく使われます。
- Nuance: 相手の立場に対して「恐れる(Fear/Awe)」というニュアンスがあります。
まとめ
この投稿では、「すみません」や「クッション言葉」について日本人特有の気持ちについて紹介しました。
日本のビジネスeメールでは、自分の自信を見せるよりも、相手への敬意や謙虚さを表します。
また、日本のビジネスeメールは単なる情報伝達ではなく、相手との信頼を築くためのルールとして使われています。
この様な日本人の気持ちに寄り添ったビジネスeメールが書けるようになりたい方には、mailin-labで販売している教材がおすすめです。



