ビジネス日本語eメールは「件名」が命!相手に伝わる書き方と【 】の使い方
ビジネスeメールを書く時、件名もきちんと考えて書いていますか。
何となく、だいたいで書いていませんか。
実は、件名はメール本文を読んでもらうために、とても重要な役割があります。
短く分かりやすく、件名を見ただけでどんな内容のメールなのか分かるように書くと、メールを受けとった相手にとても親切です。
ちょっとした気遣いが、日本の会社で信頼を築いていくことへと繋がります。
【こんな人に読んでもらいたい】
- 日本のビジネスeメールの件名の書き方を知りたい人
- 読んでもらうための件名を書けるようになりたい人
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「件名」が命?
日本の会社で働き始めた方、もしくはこれから働きたいという方は、ビジネスeメールを正しく書こうと思い、「敬語」を一生懸命勉強しているのではないでしょうか。
もちろん、「敬語」も大切ですが、どんなに正しい敬語でメールを書いても、「件名」が分かりずらいと読んでもらえない事もあります。
日本のビジネスeメールでは、「件名」がとても大切です。
どうして、「件名」が大切なのでしょうか。
大量のメール
日本の一般的なビジネスパーソンは、1日に平均50通~100通を超えるメールを受け取ると言われています。
朝、パソコンを開いたら大量のメールを読まなければいけません。
たくさんあるので、一通ずつ丁寧に読む時間がありません。
そのため、まず「件名だけ」を見て、「今すぐ読むもの」「後で読むもの」に分けています。
例えば、すぐに返信が欲しい場合は、「至急」などの言葉をいれるなど工夫をしないと、大量のメールの中に埋もれてしまうかもしれません。
短く分かりやすく
件名は、何の内容のメールなのか見てすぐに相手が分かるように、短く分かりやすく書く必要があります。
- 何についての内容なのか?
- 相手に何をしてほしいのか?
- いつまでに必要なのか? など
これらが「件名」で伝えられるようにできると良いです。
件名を工夫することは、相手が仕事をしやすいようにサポートすることにも繋がります。
相手の立場になって考える
日本文化には「相手の立場に立って考える」という「おもてなし」や「思いやり」の心があります。これは接客だけでなく、ビジネスeメールでも同じです。
「忙しい相手の時間を1秒でも無駄にしないように、開かなくても中身がわかるように書こう」
この小さな気遣いの積み重ねが、「この人は仕事が丁寧だ」「信頼できる」という評価に繋がります。
正しい敬語を使えることは素晴らしいことですが、「相手の時間を大切にする姿勢」も、日本の会社で信頼を築くため必要です。
【 】を上手に使おう
日本のビジネスメールには、件名に 【重要】 や 【ご相談】 といったカッコ書きがついているのを見た事がある人もいると思います。
これは「隅付き括弧」といい、日本のビジネスeメールではよく使われる記号です。
どうして【 】を使うの?
これは、目立つようにするためです。
日本語は「漢字」「ひらがな」「カタカナ」が混ざった言葉です。
受信ボックスでは、文字がたくさん並んでいます。
その中で、普通の文字と同じように「重要なお知らせ」と書いても、他のメールに埋もれて目立ちません。
そこで【 】を使う事で、その部分は目立ち、目に留まりやすくなります。
相手がメール見ている時に、すぐに目にはいり「これは何のメールかな」を思ってもらいやすくなります。
優先順位
相手が大量のメールの中から、優先的に対応したらいいのかどうか判断するために、【】はとても重要な役割をします。
- 【 】がない場合: 「昨日の会議の議事録送付について」 → メールを読まないと内容がよく分からない。
- 【 】がある場合: 「【共有】 昨日の会議の議事録 」→ 最初の2文字で「あ、これは確認するだけでいいんだな」と分かる。
このように、【 】を使うことで、相手はメールを開く前に「自分にとっての優先順位」を決めることができます。
相手に負担をかけないことが、日本で「マナーが良い」とされる大きなポイントの一つでもあります。
【】があると、相手は、メールを読む前に話の内容を想定することができ、その後の対応がスムーズに行いやすくなります。
使いすぎには注意!
とても便利な【 】ですが、使いすぎには注意です。
毎回全てのメールに【】を付けるのはあまり良くないです。
すべてのメールに【】をつけてしまうと、あなたからのメールはいつも【】が付いていると、本当に【重要】なのか【至急】なのか相手が判断できなくなります。
【 】は、相手に優先的な対応をお願いしたい時や、返信が不要であることを伝えたい時など、メールの目的をはっきりさせたい時に使います。
よく使われる【】
先に書いた通り、【】はメールの目的をはっきりさせる役割があります。
よく使われる【】をまとめました。
1. 相手に「アクション」を求めている時
相手に何かをしてほしい時に使います。これが最もよく使われるパターンです。
- 【ご相談】:相手のアドバイスや判断がほしい。
- 【お願い】:作業や提出をお願いしたい。
- 【ご確認】:内容を見て、間違っていないか確かめてほしい。
- 【ご依頼】:仕事の申し込みや、頼み事をする。
2. 緊急度や重要度が高い時
すぐに対応してほしい時に使います。
- 【重要】:必ず読んでもらいたい時。
- 【至急】:締め切りが直前で、すぐに返信や対応が必要な時。
3. 情報だけを伝えたい時
相手に「返信しなきゃ」というプレッシャーを与えないための優しさです。
- 【共有】:会議の議事録や、知っておいてほしい情報を送る時。
- 【お知らせ】:イベントの告知や、休みの連絡など。
- 【ご報告】:進めていた仕事の結果を伝える時。
自分は返信がいらないと思っていても、中には、丁寧に返信をくれる人もいます。
本当に返信が必要でない時は、「このメールへの返信は不要です」などと書くと相手の時間を取らせずにすみます。
4. 仕事以外の内容
メールの内容が「仕事の依頼」ではないことを伝えて、相手を安心させます。
- 【お礼】:打ち合わせの後や、助けてもらった感謝を伝える時。
- 【ご挨拶】:初めて連絡する時や、異動の挨拶など。
5. 定期的な連絡の時
相手がメールを整理しやすくするために使います。
- 【週報】:毎週の活動レポート。
- 【議事録】:会議の内容をまとめたもの。
【】を使った件名例
【 】の意味を理解したら、次は実際のシチュエーションに合わせて使い分けてみましょう。ここでは、日本のビジネスでよく使われている「件名」をご紹介します。
① 相手にアクションを求める時
相手に「何かをしてほしい」という目的がある時によく使われます。
- 【ご相談】来月のプロジェクト進捗について
ポイント: 「相談したいことがある」と先に伝えることで、相手は「自分のアドバイスが必要なんだな」と分かります。
- 【ご確認】お見積書(修正版)の送付
ポイント: 「見てほしい」だけでなく、最後に「(修正版)」と付け加えることで、前の資料と違うということも分かります。
- 【お願い】アンケート回答へのご協力(締切:2/1)
ポイント: 期限がある場合は、件名の中に日付を入れるといいです。
② 緊急度や重要度が高い時
これは、知らないと困るような、本当に緊急・重要な時に使います。
- 【重要】サーバーメンテナンスに伴うシステム停止のお知らせ
ポイント: 「知らないと困るよ」というサインです。
- 【至急】本日15時の会議資料の変更について
ポイント: 「今すぐ見て!」というサインです。
③ 情報共有の時
複数の人へ知らせたい内容や、返信が必要ではない時に使います。
- 【共有】5月11日 定例会議の議事録
ポイント: 「返信はいらないので、時間がある時に目を通しておいてください」というニュアンスがあります。
- 【ご報告】○○社との打ち合わせ結果について
ポイント: 状況を伝えるだけの時に使います。
- 【返信不要】休暇に伴う業務引き継ぎのご連絡
ポイント: 「返信はいりません」とハッキリ書くことで、相手は「返信した方がいいのかな?」と考えずにすみます。
④ 仕事以外の時
仕事の依頼だけでなく、感謝や挨拶にも【 】を使うことができます。
- 【お礼】昨日の研修会のお礼
ポイント:直接仕事に関係する事ではないが、お礼や感謝を伝えたい時に使います。
- 【ご挨拶】年末年始休業期間のお知らせとご挨拶
ポイント:年末年始の挨拶メールは、多くの会社が同時期に送るため、埋もれないためにも件名を目立つようにすると良いです。
まとめ
この記事では、日本のビジネスメールにおける「件名」の重要性や、【 】(隅付き括弧)を使った件名について紹介しました。
件名は、メールを受け取った相手の事を考えて書くように心がけましょう。
- 【重要】と付けることで、優先的に見てほしいと伝える。
- 【返信不要】と書くことで、相手の時間をうばわない。 など
こうした小さな気遣いの積み重ねが、信頼を得る事にも繋がります。
日本語学習者の皆さんの中には、「正しい敬語を使わなければ」と不安に思う方も多いかもしれません。もちろん、正しい日本語は大切です。
しかし、見ずらい件名だと、メールの本文を読んでもらえないかもしれません。
そうならないためにも、件名を書く時も、相手の事を考えて書くようにしてみてくださいね。
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